ふじかわきっず通信

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

ひさしぶりのきっず通信です。

新年とともにノロウイルスの流行も終焉に向かい、先週からインフルエンザの流行がはじまりました。
1月15日には13人のインフルエンザ患者さんが受診され(殆どがA型)、今冬のインフルエンザ流行が近年になく早く、早期にピークに向かう印象です。受験シーズンとも重なり、一層の感染対策が必要だと考えます。

今回は 
1)四種混合(DPT+不活化ポリオ)の入荷遅れについて
2)昨秋から導入している在宅用鼻汁吸引器の貸し出しについて
3)阪大小児科神経グループの臨床研究へのボランティア参加の御願い                       
について述べます。


1) 新しく始まった予防接種(不活化ポリオ、四種混合)の現況  

今回のメインテーマです。昨年9月に待望の不活化ポリオワクチンの定期接種がはじまり、11月からは従来の三種混合ワクチンに不活化ポリオワクチンを追加した四種混合ワクチンが導入され、乳児期の予防接種は大きく前進しました。
しかし、四種混合ワクチンの供給量が暫く過少状態となることが判明し、四種混合ワクチンの代わりに三種混合ワクチン+不活化ポリオワクチンの同時接種に切り替えざるを得なくなりました。そのため不活化ポリオワクチンの不足がドミノ倒しに生じました。  
   

当院では、四種混合ワクチンの在庫がない場合は『三種混合+不活化ポリオ』での接種開始をお薦めしています。 しかし、現状では『不活化ポリオ』も在庫がなくなる見込みです。  
                       
ポリオは昨年春まで生ワクチンで接種されていたため、ワクチンによる患者発生が繰り返し報道されましたが、現在では国内のポリオウイルスは研究施設や製薬会社に保管されたもののみとなり、流行地域に渡航される方以外に国内で感染するリスクはゼロになりました。       
        
なので、四種混合ワクチン接種時期に不活化ポリオの在庫がない場合は、ひとまず赤ちゃんの命にかかわる予防接種の『ヒブ』『肺炎球菌』『三種混合ワクチン』の接種を優先して済ましてから不活化ポリオの接種をするというワクチンスケジュールを提案させて頂きます m(_ _)m   
       

何より避けたいのは、四種混合ワクチンの入荷を待っていて、赤ちゃんが百日咳の免疫を持たないまま人混みに出ることです。 百日咳は普通のカゼのような症状ではじまります。(そのため、確定診断が遅れることが多い疾患です。)続いて咳がひどくなり、顔をまっ赤にして連続性にせき込むようになります。咳のあと急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。熱はでないか、でても微熱程度です。乳幼児は咳で呼吸ができず、チアノーゼやけいれんがおきることがあります。肺炎や脳症などの重い合併症をおこすこともあり、命を落とすこともあります。       
                                   
                         
百日咳は『三種混合ワクチン』で予防できます。                  
 
                        

四種混合ワクチンの供給は、今春以降には改善する見込みであり、不活化ポリオ(単独)ワクチンの接種をお待ちいただいている皆さんも順次接種可能になる見込みです。
(ポリオワクチンは、米国では3回目接種時期が1歳以降に設定されており、もし2回目と3回目の間隔があいていても問題はありません。)            
   

        
                               

             
2) 昨秋から導入している在宅用鼻汁吸引器貸し出しについて            
                                      
                                   
乳児期は鼻呼吸が主体で、たかが鼻汁、鼻閉で「寝付けない」、「何度もおきてしまう」、「哺乳量が低下」する等の症状を引き起こします。そのため、市販の鼻吸い器などが利用されていますが、なかなか鼻汁はうまく吸引できないようです。                                   
                                                                  
昨年9月に医療用器具としてコンパクトな吸引器『スマイルキュート』が発売されました。
早速当院で3台購入し、子供が上記症状でお困りの方達に1週間単位で貸し出ししてきました。
初回貸し出し時のみ個人用の先端カニューレを1050円で購入する必要がありますが、市販のものに比べ吸引圧が高く、症状の軽減に役立っています。鼻汁吸引は中耳炎の治療・予防にも有効とされており、中耳炎を繰り返す乳幼児にもかなり有用と思います。          
                                                                             
          
2) 阪大小児科神経グループの臨床研究へのボランティア参加の御願い         
            
    
近年、自閉症(アスペルガー症候群を含む)、注意欠陥多動症候群、学習障害などの軽度発達障害と総称される疾患群が家庭・教育の現場で大きな問題になっています。                    
      
従来、「親の教育が悪い」とされ、適切な対応・治療が十分に行われてきませんでしたが、脳科学的研究の進展に伴い、病態解明が進んでいます。大阪大学医学部小児科神経グループにも多くの上記疾患群の患者さんが来られ、心理テスト、頭部MRI、脳磁図などの検査が行われていますが、比較検討対象になるこの年齢(6歳ー15歳)の正常データの集積が乏しく、健常児の検査ボランティアを募集しています。いずれも害がなく20分程度で終了する検査で、日時も出来るだけボランティアの都合に合せていただけるようです。今回は男児のみを募集していますが、考慮いただける保護者の方がおられれば、お申し出ください。       

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2013年1月20日
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