ふじかわきっず通信

不活化ポリオワクチンの開始

当院でも不活化ポリオワクチンを開始します。
(開始に至った経緯については、前回、前々回のキッズ通信を再読ください。)。昨年秋以降も、北京でのポリオ流行、神奈川県単独の不活化ワクチン導入、厚生労働大臣による不活化ワクチンの前倒し導入発言(「2013年春から2012年秋に前倒しで導入」と発表。但し、現在進行中の治験スケジュールでは年内開始は不可能と思われます)の報道がありましたが、御家族からの接種の御要望が多く、当院でも開始させていただくことにしました。


<接種の概要>
① 使用ワクチン:仏国サノフィ社製不活化ポリオワクチン「Imovax Polio」
         (世界で最も多く使用され、安全性・有効性が確認済み)

② 接種部位:上腕に皮下注射(カナダ方式)


③ 接種対象:生ポリオワクチン未接種で、現時点での不活化ポリオワクチン のディメリット(国の健康被害に対する補償がない、有料である、将来無料化(定期 接種化)される予定である等)をご家族が承知されている方で

 1) 当院で既にヒブ、肺炎球菌ワクチンを接種されている
 2) 当院でこれからヒブ、肺炎球菌などを接種される予定
 3) ご家族がワクチンの同時接種の意義・安全性を十分理解されている


以上の乳幼児を今回の予約分の対象とします。

④ 接種回数:三種混合ワクチンに準拠した方法で接種します(生ポリオワクチン未接種の場合)
     生後3カ月または任意の時期に1回目を接種。
     以後、4(-8)週間隔で2回(計3回)接種します。

重要  
   

・不活化ワクチンの接種スケジュールは国によって様々ですが、最低でも4回、出来れば5回接種することが推奨されています。当院では、定期接種化されるまでに3回接種し、以後は定期接種化(平成24年度末)後に4回目以降の接種をしていただきます。日本のスケジュールは決まっていませんが、幼児期から学童期にかけて4回目(及び5回目)接種のスケジュールが設定されると思います。


・尚、既に接種されている他院では、当院と異なるスケジュールを説明されているかもしれませんが、初期の感染防御には2回接種すること、終生の免疫獲得には4回以上の接種が必要であることが要点です。


<<追加>>

尚、生ポリオ2回接種済みでも、1年以内に中国、インド、パキスタン等の流行地への渡航予定の幼児にも2回接種します(最後の生ポリオワクチンから2ヶ月以上経過していれば、4-8週間隔で2回接種)

すでに1回生ワクチンを接種の方は、生ワクチン接種後2ヶ月以上経過していれば、4-8週間隔で2回接種します(幼児期以降に4回目も必要)

⑤ 予約方法
予約は当院への電話(06-4865-5020で受け付けますが、輸入本数に限りがありますので、予約満了後に一旦、予約を打ち切ることがあります。ご承知ください。


最後に
今回の不活化ポリオワクチンは、当クリニック(すでに開始されている他のクリニックも同様)とって、初めての国の障害補償が付かないワクチンです。
「現行の全てのワクチンの中でも最も安全なワクチン(WHOより)」ですが、ご家族とクリニックの間の強い信頼関係があって、接種できるワクチンと考えます。上記を熟読の上、希望される方のみご予約ください。

2012年2月16日
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