ふじかわきっず通信

新型インフルエンザワクチンについて 第2報

< 新型インフルエンザワクチンについての情報不足 >


皆さんから、新型インフルエンザについての多くの問い合わせにもかかわらず、9月に入ると新型インフルエンザワクチンについての情報が殆どなくなり、何も満足にお答えできませんでした。 小児科医が集まると「 何処で、誰が、いつ、どんな優先順位で接種するねん? 」が合言葉になっていました。それが、10月に入るやいなや、優先接種順位、接種価格、任意接種であること(一部、公費負担)や、原則予約接種であることなど、厚生労働省からマスコミに矢継ぎ早に公表されました(10月2日・3日)。その週明けに早速(10月5日)、接種施設に参加するかどうかの意思確認のFAXを医師会から受け取り(翌日夕方が返事の締め切りのため)、接種希望本数を深く考える間もなく記載して返信し、無事?参加施設になりました。


clover01b.gif < 想定する接種スケジュールについて >

現時点で考えられるスケジュール(すぐに変更したらすいません)は以下の通りです。
予約可能なのは、当院の診察券を持っている方のみです。


hirameki.gif 1) 11月初め頃 新型ワクチンが納入され次第、定期通院されている気管支喘息(重症・中等症)、ダウン症候群、脳性麻痺、発熱で発作が頻発するてんかん患者の方に接種開始します。(一部の方は、スケジュールが合えば、季節型と同日接種になります)この条件にあてはまる方々はすでに慢性疾患外来で予約枠をお持ちですので、新たにワクチンの予約は必要ありません。


hirameki.gif 2) 11月中旬頃 比較的重症の方たちの接種数が確定した時点で、より重症度の低い基礎疾患を有する方(殆どが、気管支喘息の軽症持続型)に接種を広げます。この条件にあてはまる方は、長期的な継続治療は必要ではないが、風邪等ですぐに喘息様の症状が出現することを繰り返してしまうという方々です。このタイプの子供たちはとてもたくさんいらっしゃいますので、携帯からの予約システムで受け付けることになると思いますが、希望者が多いと全員に接種できない可能性があります。


 hirameki.gif 3) 11月下旬頃 1歳から小学3年生までの方のワクチン納入本数、納入時期が決まり次第、基礎疾患のない1歳~小学3年生の方たちを対象に新たに予約システムから受け付けを開始する予定です。(接種は恐らく12月に入ってから)希望者が多いと全員に接種できない可能性があります。


これで年内の新型インフルエンザワクチン接種は終了すると思います。
当院で年内に使用するワクチンは、国産ワクチンの予定です。
輸入ワクチンを接種することになる場合は、必ずその旨お知らせします。


来年1月から小学校高学年、中学生の接種が始まりますが、詳細な日程が不明な上、それまでの流行状況の推移によって接種数が大きく変動することも予想され、1月以降の接種予約については11月~12月のキッズ通信等で改めてお知らせする予定です。
ワクチンの流通状況にもよりますが、恐らく中学生までは国産ワクチンで接種することができるのではないかと予測しています。輸入ワクチンには、アジュバンドという免疫反応を高める物質が入っています。これを、プラスと考えるかリスクととらえるかまた判断に迷うところです。


clover01b.gif <優先順位厳守の御願い>


厚労省が策定した優先順位にそって順番に接種していきます。HP上で、次の優先順位枠の予約開始日を順次お知らせしますので、希望される方は携帯予約ください。(枠が一杯になれば受付を中止します)。


futaba01a.gif  蛇足です


やっと学会報告です。過去3年間で最も素晴らしい日本外来小児科学会でした。


私が参加したのは、

「 新型インフルエンザ、小児科開業医がどう立ち向かうか 」:   23人の有名な小児科医(私以外ですが)の激しい議論でした。あらゆる非常事態にどう対応するか? 今やTVマスコミに引っ張りだこの “ 国立感染症センター長 ” の岡部先生を交えた内容の濃い3時間でした。


「超音波(エコー)の機械を、聴診器のように使いこなす」:  専門家の簡単な講義の後、実際の超音波検査機械を多数持ち込んで、全員で実際に操作しながら説明・意見交換を繰り返す充実した3時間でした。虫垂炎や、副鼻腔炎、リンパ節腫脹等多数の病気の診断に超音波検査がいかに有効か再確認できました。


「子宮頚癌ワクチンの有用性について」:  やっと、がんを予防するワクチンの出現です。子宮頚癌の全てがパピローマウイルスの子宮頸部への感染を原因とすることが判明し、パピローマウイルスのワクチンを接種することで子宮頚癌を撲滅するという解りやすい内容でした。思春期早期のワクチン接種と25歳以降の子宮癌定期検診の組み合わせによって、将来日本から子宮頚癌を大きく減少させることが期待できるようです。イギリスでは、当時のブレアー首相が思春期の女性たち全員が接種するようTVで訴えたのを納得する講演でした、


futaba01a.gif  改めて最後に


この秋冬は、慢性疾患外来の枠に、新型・季節型のインフルエンザワクチン接種の為、多くの子供たちが来院されます。 そのため特殊外来が延長し、夕方診の開始が午後5時を超える事態もあるかと思います。 どうか数十年に1回の非常事態として御容赦いただけるよう、今から御願いします。
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2009年10月12日
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