ふじかわきっず通信

インフルエンザ大流行の始まり

年末に豊中市北部で、B型インフルエンザの大流行がありましたが、新年を迎え1月中旬からA型インフルエンザの大流行が始まりました。同時に、今年のインフルエンザA型の約4割を占めるとされるソ連型(6割は香港型)のうち97%タミフル耐性の報道がなされました。


当院では、従来、インフルエンザで治療を希望する(必要とされる)患者さまには、A型にタミフル(10歳以上はリレンザ吸入)、B型にリレンザ吸入の原則で治療してきましたが、現在のインフルエンザ迅速検査では、A型陽性でも香港型かソ連型かの判断がつかないため、今週から吸入が可能な患者さまにはリレンザを処方しています。大阪公衆衛生研究所など、公的機関からの大阪流行株の動向の報告が待たれますが、吸入が困難な幼児への治療に暫く苦労しそうです。(初期には、麻黄湯という漢方薬の大量投与も有効なようですが、苦いため服用に工夫が必要です。)


A型の流行は、始まったところのため少なくとも1か月は流行が持続すると思われますが、
1)人込みをさける、2)帰宅後は必ず手洗い、3)咳の出る時はマスク着用(咳エチケット)を厳守し、
 睡眠や食事に注意して体力を維持してください。もし、不運にもインフルエンザに罹患した場合は、十分に安静をとって体力の回復を待って(発症後5日以上経過したうえで解熱後48時間以上たったことを確認)集団生活を再開してください。抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ等)は有熱期間の短縮は確認されていますが、インフルエンザウイルスの排泄期間は短縮しないことが分かっていますので、患者さまが解熱しても上記期間は厳守してください。


なお、世界ではインフルエンザ(少なくとも、現在は弱毒型インフルエンザです)は高齢者や慢性疾患を有する人以外は、抗インフルエンザ薬を用いず安静にして治すのが主流です。近未来に危惧される高毒型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)に備え、タミフルなどの抗インフルエンザ薬の多用はせず、比較的病状の軽い方は安静のみで治療されることも大切だと思います。


蛇足
年末に、51歳にして初めてスキーをしました。恥ずかしいことですが、転倒して右胸にスキーの金具を当てて、現在も痛いです。生まれて初めてスキーをした娘たちが転倒もせず短期間で上達するのを見ると、「鉄は熱いうちに打て」を痛感させられました。100年に1度の不況に入ったと言われていますが、未来ある多くの子供たちの成育に波及しないことを祈る年初です。

2009年1月25日
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