
豊中市緑丘の小児科。予防接種、乳児健診等。
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最高気温が35度に迫り、1年で最も暑い季節になりました。連日、熱中症で死亡したお年寄りや子供たちの報道が増えてきました。当クリニックへも、「高熱が出ているが、熱中症ではないか?」のお問い合わせが続いています。今回は、最悪死亡にもつながる熱中症について述べます。
<熱中症とは>
人間の体は、深部体温が37度前後になるように、様々な体温調節機構が働いています。
しかし、高温多湿の環境下では、体温を下げようとする機能を超えた熱負荷が体にかかり、恒常性が失われ、体温が上昇してしまいます。それにより数々の症状が出てくるのが熱中症です。
体温を下げようとする機構の代表的なものが、以下の2つです。
・ 輻射 (周囲の環境温度が深部体温より低いことを前提に周囲に熱を発散すること)による調節
機構で、約65%を占める
・ 蒸発 (汗や唾液が蒸発するときに気化熱を奪うことで熱を下げること)による調節機構で、
約30%を占める
両者で95%の体温下降を担うわけですが、気温が35度を超えると輻射は機能しなくなり、蒸発は、湿度が100%に近付くと殆ど働かなくなります。
よって、高温多湿の気候は、著しく体温調節能力を低下させます。 これらの機能が破たんすると、体温は1時間につき1.1度のペースで上昇すると言われ、熱中症が放置されると数時間で致死的な経過をとなる原因になっています。
<熱中症の症状、進行>
熱中症は、その重症度によって、概ね3段階に分けられます (以下の深部体温=直腸温です)
・軽症の段階(深部体温が38度以下)では、熱けいれん(手足がつっぱる、コブラがえり等)や熱失神(頭痛、めまい、一過性の意識障害等)を認め、安静・冷却・水分補給で速やかに改善します。
・中等症の段階(深部体温が40度以下)になると、熱疲労とされる状態に進み、全身倦怠感、嘔気、頭痛、脱水、低血圧を呈し、医療機関への受診が必要になります。
・重症の段階(深部体温41度以上)になると、熱射病とされる状態で、脳が障害され、意識障害、痙攣、昏睡状態となります。高次救急医療機関での治療が必要で、死亡率が10-70%に及びます。
<予防、対処>
出来るだけ高温・多湿下での運動・外出は避けます。
運動部などで、仕方なく長時間運動する場合は、定期的に日陰での休息、水分補給を続け、上記症状がみられれば、速やかに 安静、冷却(首・わき・太ももの付け根などの太い血管)、水分補給(塩分、糖分を含め)を行います。
それでも改善しない場合は、医療機関を受診し、診察・検査を受ける必要があります。
熱疲労までの段階で治療を開始すれば、数時間の治療で回復することが多く、逆にこの段階で、数時間の治療の遅れが重大な結果につながることを留意すべきです。
熱中症の恐怖は、車の中でも存在します。真夏の締め切った車中では、15分で60度まで気温が上昇します。
「短時間だから良いだろう」と子供を置いて車を離れると、戻った時、子供は熱射病で、その日のうちに死亡した例が数多くあります。 
これから、旅行、海水浴、帰省など仕方なく高温多湿に長時間曝される機会が増えます。
幼少な子供は、水分を自分で補給したり、倦怠感の意思表示ができません。大人では想像出来ない過酷な環境になっていることがあります。くれぐれもご注意ください。
蛇足ですが・・・
7月22日(火)は、院内改装のため臨時休診させていただきました。院内掲示・ホームペ
ージで相当早くから告示してきましたが、予約システムの停止を忘れていて、約10分間
稼働してしまいました。多大なご迷惑をおかけし、本当に申し訳ありませんでした。
尚、今後の休診予定は、現時点で8月14日・15日・16日、8月30日です。
| 2008年7月27日 |
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