ふじかわきっず通信

花粉症の季節に向けて bd_fprest6.gif

花粉症の季節がいよいよ始まります。大阪では、スギ花粉の飛散開始が1月末、大量飛散が2月中旬頃と予想されています。花粉症は、以前は子どもには稀とされていましたが、毎年、増加傾向、低年齢化が進んでいます。小学生の10-15%が花粉症との報告もあり、幼稚園児にも花粉症は珍しくない病気となりました。中等症以上の花粉症(1日に6回以上鼻水をかむのが目安)の子供では、学習効率が50%以上低下し、睡眠障害が40%以上に認められるとされています。


1)生活上の予防(アレルゲンの回避)
地域の花粉情報を参考にしながら、出来るだけ花粉を回避する必要があります。飛散の多い時期は、可能な範囲で屋外活動を自制させ(学校では難しいですが)、マスク・メガネ・帽子を使用し、帰宅したら洗顔(眼)、うがい、鼻水をかませるなどの習慣が必要です。また、子供の布団、洗濯物は外に干さないなどの配慮も必要です。


2)アレルギー性鼻炎の薬物療法
軽症なら抗ヒスタミン薬の長期服用、中等症以上は鼻噴霧用ステロイドを併用投与します。抗ヒスタミン剤は、以前に比べ眠気の出ないもの、1日1回の服用で良い薬がでてきて長期服用しやすくなりました。鼻噴霧用ステロイドは、効果がでるのに2-3日かかり、使用後に鼻がムズムズしますが、鼻炎への効果はより大きいようです(風呂上がりなど、鼻閉が改善している時に噴霧するのが大切です)。日本では、ステロイド剤に対する抵抗が大きいですが、後述するステロイド点眼薬に比べ副作用は軽微のようです。いずれを使用(または併用)するにしても、本格的に飛散する前に治療を開始するのが、症状は最小化するコツです。


3)アレルギー性結膜炎の薬物療法
抗アレルギー点眼薬を飛散開始前から開始します(通常1日4回点眼)。点眼薬には、抗ヒスタミン作用のないもの(ケミカルメディエーター遊離抑制薬)が6種類、抗ヒスタミン作用のあるもの(ヒスタミン受容体拮抗薬)が3種類ありますが、効果は同等で即効性は後者が勝ります。大量飛散期には症状が悪化した場合は、両者を併用します。ステロイド点眼薬は、効果が強いですが、緑内障などの副作用が短期で出現することがあり、長期に使用する場合は、眼科医の管理のもと(眼圧測定が必要)で治療を受けることをお勧めします。


4)治療期間
原因となる花粉の飛散時期に合わせて治療を継続します。各花粉の飛散時期は、スギが2月から4月、ヒノキ4月から5月、カモガヤ(イネ科)5月から6月、ブタクサ8月から10月です(ハウスダストが原因の場合、通年型のアレルギー性鼻炎を呈します)。ステロイド点眼薬以外は、長期使用による副作用は、ほぼ心配ないと考えます。


snowman25.gif


蛇足ですが・・・・
1月12日と13日にNHKで放送された、「高病原性インフルエンザのパンデミック」のドラマ・特集をご覧になったでしょうか? 近い将来に訪れるとされる、インフルエンザ・パンデミック時の被害予想・パニックがドラマでは比較的忠実に描かれ(死亡者数64万人は過少と思いますが)、翌日の特集では、世界各国で進む対策(タミフルの備蓄、早急のワクチン供給体制の構築)と日本の対策遅れが対比して報道されていました。人類が初めて経験する高病原性インフルエンザウイルスの大流行に私たちはどう対処するのか、各々の家庭で国に頼らない準備が必要かも知れません。

2008年1月24日
この記事をブックマークへ登録
花粉症の季節に向けて  <img alt="bd_fprest6.gif" src="http://fujikawa-kids.jp/kidsblog/bd_fprest6.gif" width="30" height="36" />をはてなブックマークに追加 花粉症の季節に向けて  <img alt="bd_fprest6.gif" src="http://fujikawa-kids.jp/kidsblog/bd_fprest6.gif" width="30" height="36" />をYahoo!ブックマークに追加 花粉症の季節に向けて  <img alt="bd_fprest6.gif" src="http://fujikawa-kids.jp/kidsblog/bd_fprest6.gif" width="30" height="36" />をSaafブックマークに追加 花粉症の季節に向けて  <img alt="bd_fprest6.gif" src="http://fujikawa-kids.jp/kidsblog/bd_fprest6.gif" width="30" height="36" />をBuzzurlに追加