ふじかわきっず通信

小児の 嘔吐下痢症 への対応 bd_xmas55.gif

寒い季節を迎え、例年同様、嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)のお子さんの来院が増えています。
突然、何回も嘔吐し、ぐったりする様子に、ご家族も心配されることと思います。
原因のウイルスには、昨年、大流行したノロウイルスも少し混じっているようです。
今回は、お子さんが嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)に罹った時の対応について、述べさせていただきます。


bd_xmas55.gif 嘔吐下痢症に罹った場合、お薬ですぐに良くすることは出来ません。しかし、幸いなことに、嘔吐症状はほぼ12時間以内に自然に治まります。嘔吐物も、もともと胃の中にあった食物、水分、胃液などで、嘔吐のみで脱水になることは稀なようです(点滴が必要なことも稀なようです)。


bd_xmas55.gif 初期の激しいおう吐時期を過ぎれば、少量ずつなら水分を受けつけますので、口から水分を補給してください。与えるものは、薬局などで手に入る経口補水剤(OS-1、アクアライトなど)が理想的ですが、飲まない場合は、塩分と糖分が適度に混ざった飲料で結構です (例 : 砂糖40g+食塩3g+湯ざまし1L+レモンやグレープフルーツ果汁を搾る)。 なお、ジュースや白湯、ポカリスエットなどは塩分の量が少ないため、それだけを与え続けると却って脱水状態を悪化することがありますので注意してください。


bd_xmas55.gif 乳児の場合、ミルク、母乳を与えて結構ですが、最初は1回に与える量を少なくして何度も与えてください。ミルクを薄める必要はありません。食事も少量から、嘔吐がなければ徐々に増量してください。食べ物は、特に制限が必要ないというのが近年の通説ですが、最初は炭水化物(米、うどん、食パン、バナナなど)が無難な印象です。

嘔吐が治まり、下痢のみが数日持続しますが、口からの水分補給を通常通り行いながら、いつもの食事、母乳、ミルクを制限せずに与えてください。長期の食事制限は、腸の粘膜を委縮させ、かえって下痢を長引かせるようです。


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嘔吐下痢症だけではなく、冬の感染症が増えてきています。
次回は、流行の兆しのあるインフルエンザについてお伝えする予定です。

2007年12月05日
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