
豊中市緑丘の小児科。予防接種、乳児健診等。
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4月以降、首都圏を中心とした麻疹の流行は、収まりつつあるようです。しかし、6月になっても、箕面市の西部の小学校で発生例があり、今しばらく注意が必要です。今回は、麻疹を例にとり、予防接種の重要性を考えてみたいと思います。
麻疹は、江戸時代の記録では、約30年ごとに大流行があり、多くの人々の命を奪ったようです。日本では、昭和41年に麻疹の予防接種が開始され、患者数は次第に減少に向かいますが、現在も数年ごとに小流行を繰り返し、肺炎や脳症の合併症のため、現在でも1000人に1-2人の割合で死亡します。予防接種は、乳幼児期に一度接種すれば一生罹らない(終世免疫)とされていましたが、一部の人は10歳代後半に麻疹への免疫が低下して感染することが、以前から指摘されていました(今回の首都圏の高校・大学生感染者にも2-3割は接種済みでした)。それに対して、昨年6月から日本でも麻疹(風疹とともに)定期予防接種を2回(1歳と幼稚園年長)するように改正されましたが、現在の小学校2年生以降は、2回目の接種は任意のままです。
日本の予防接種は、麻疹だけでなく欧米に比べ、種類・回数・公費負担の数で遅れている面が多く、保育所・幼稚園・学校などで、みずぼうそう(水痘)、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)、ロタウイルス胃腸炎などの流行が繰り返されたり、抗生物質が効きにくい肺炎球菌やインフルエンザ桿菌などによる中耳炎・副鼻腔炎が蔓延する一因にもなっています。 最近の朝日新聞系雑誌に、「日本の予防接種行政は北朝鮮並み」と報道されましたが、国を挙げて「少子化対策」が叫ばれているなかで、子供たちが病気にならない環境作りがなされてこそ、ご家族がより安心して子供を産み育てることができるのだと思います。せめて、近年先進国で導入されている、インフルエンザ桿菌ワクチン(来年4月任意接種開始予定)、肺炎球菌ワクチン、ロタウイルスワクチンが早期に定期接種として導入され、子供たちが少しでも病気にかからずに毎日を過ごせれば、素晴らしいことだと思います。
| 2007年7月01日 |
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