豊中市緑丘の小児科。予防接種、乳児健診等。 千里中央駅阪急バス3番乗り場より「豊中」行きに乗車(約10分)し、「緑丘」下車すぐ。

予防接種・乳児健診

はじめての予防接種

「初めての予防接種」… ドキドキですね。

などなど… いろいろな不安があるかと思います。

当院では「生まれて初めての予防接種」に向けて小さな赤ちゃんのワクチンスケジュールを、ひとりずつご要望を聴きながらご提案しています。 ワクチンデビューは生後2カ月のお誕生日がお薦めです。 2カ月になる頃までに、お電話で来院予約をお取りください。 また、まだ産まれてないんだけど、…という方も大歓迎です。

出産後1~2カ月は授乳・沐浴・オムツ交換や家事でバタバタと忙しく、アッというまに毎日が過ぎてしまうので、時間のあるプレママのうちに「ワクチンについて知っておきたい。」という方や「“小児科”ってどんな感じか見てみたい。」という方もお気軽にお電話で来院予約をお取りください。

ワクチンで防ぐことができる病気について

ワクチンで防ぐことができる病気のことをVPDといいます。

おもなVPDは、
ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンで防ぐ「細菌性髄膜炎」、
ロタワクチンで防ぐ「ロタウイルス胃腸炎」、
四種混合ワクチンで防ぐ「百日咳」「破傷風」「ジフテリア」「ポリオ」、
B型肝炎ワクチンで防ぐ「B型肝炎」、
MRワクチンで防ぐ「はしか(麻疹)」「風疹」、
水ぼうそうワクチンで防ぐ「水ぼうそう」
おたふく風邪ワクチンで防ぐ「おたふく風邪」などです。

この中で、できるだけ早期に免疫を獲得しなければならない病気は「細菌性髄膜炎」です。

細菌性髄膜炎は怖い病気です。

細菌性髄膜炎にかかった子どもの約66%は0~1歳児で、約34%は2~4歳児です。生後5か月頃から急に増えます。
ヒブ感染症は、誰もがかかる危険性のある感染症ですが、集団保育の子どもは2~3倍かかりやすいと言われています。

細菌性髄膜炎は毎年約1,000人がかかっていましたが60%がヒブによるものでした。
早期の症状は熱と不機嫌くらいで、血液検査をしてもかぜと区別できないことも多いのです。このため診断が遅くなりがちです。その後、ぐったりする、けいれん、意識がないなどが出てきます。そのうえ、抗菌薬が効かない耐性菌も多く、治療は困難です。亡くなる子どもも2~5%いて、脳の後遺症が30%くらいに残ります。また、後遺症が無く治ったように見えても、中学生頃に軽度の知能低下が分かることもあります。

肺炎球菌による細菌性髄膜炎は、死亡が7~10%、後遺症率は30~40%とヒブによる髄膜炎に比べて死亡と後遺症の比率が倍くらい高くなります。ヒブによる髄膜炎と同じで、後遺症がなく治ったと思われた子どもが、中学生頃になると軽い知能障害がはっきりしてくることもあります。
髄膜炎による後遺症として、発達・知能・運動障害などのほか、難聴(聴力障害)がおこることがあります。

細菌性髄膜炎は、かかる前に予防することがとても大切です。そのためには生後2ヶ月からヒブワクチンと肺炎球菌を4週間隔で3回接種する必要があります。

ヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンと同時にぜひ接種しておきたいワクチンがロタワクチンです。

胃腸炎の原因になるウイルスはたくさんありますが、もっとも重症になりやすいのがロタウイルスによる胃腸炎です。ロタウイルス胃腸炎は水のような下痢が何回も続き、それに嘔吐が伴います。体から水分と塩分が失われていき、いわゆる脱水症をおこします。脱水症にはならない場合でも、たいへんつらいものです。
脱水症がひどくなると、点滴が必要になります。点滴をしても、重症で死亡することもあります。日本で毎年80万人が外来を受診し、8万人が入院、約10人が死亡します。
脱水症だけでなく、繰り返すけいれんや脳炎(毎年約40人)や重い腎障害など重い合併症もおこします。

感染力が強く、保育所などでもあっという間に流行します。手洗いなども大切ですが、完全に伝染を抑えることはできません。根本的な治療法がないために、ワクチンによる予防が重要です。

ロタウイルスワクチンは生ワクチンのため、接種後に4週以上間隔をあけなければ次のワクチンを接種できません。0歳児はほかにも接種が必要なワクチンが多数ありますので、同時接種で受けることが重要です。具体的には、生後2か月になったらヒブ、小児用肺炎球菌ワクチンなどと同時接種で受けることをおすすめします。

次に怖いのは、「百日咳」です。

百日咳は、母親からもらう免疫力が弱いために新生児でもかかることがあり、6か月以下とくに3か月以下の乳児が感染すると重症化します。
この菌を地球上から根絶させることはできないので、米国でも流行しています。日本でも、昔に比べれば減りましたが、年間1万人くらいかかっていると推定されます。年長児や大人でせきが長引くときは、百日せきのこともありますので、医師とご相談ください。低年齢で感染すると症状が重くなるので、多くの国では生後2か月頃からワクチンの接種を開始しています。

最初は鼻水と軽いせきが出て、かぜのような症状を示します。スタッカートのようにコンコンコンコンという短いせきが長く続いてでてくるようになると、有効な抗菌薬でも病状を止めることはできません。実際には、母親が見ていられないくらいに苦しそうな症状です。目が血走ったり、舌の筋が切れたりもします。乳児の場合、特に生後3か月以下ではそのまま息が止まって、死亡することもあります。この時期を何とか乗り切ると少しずつせきがおさまってきます。
大人の場合、苦しいですが死亡することはありません。しかし完治するまで2~3か月かかり、これが百日せきと言われる理由です。

もっとも深刻な合併症は息ができなくなる無呼吸です。生後6か月以下とくに3か月以下の乳児では無呼吸を起こしやすいのでたいへん危険です。呼吸が止まる場合には人工呼吸が必要になり、死亡することもあります。また、血液の中の酸素が減って、脳症(低酸素性脳症)もおこります。けいれんをおこしたり、知能障害などもおこります。また肺炎を起こすこともあります。

百日咳の予防には四種混合ワクチンを生後3ヶ月から4週間隔で3回接種するのが効果的です。

このようにワクチンで大切な赤ちゃんを病気から守るには、それぞれのワクチンを4週間隔で3回接種するのが効果的です。そのためには、「同時接種」が必須となります。

B型肝炎のワクチンは定期接種になりました。

B型肝炎は母子感染や水平感染だけではなく、知らない間にかかることも多いので、WHO(世界保健機関)では、世界中の子どもたちに対して生まれたらすぐに国の定期接種として接種するように指示しています。
世界の多くではWHOの指示通りに定期接種になっていて、日本では、生後2ヶ月からヒブワクチンや肺炎球菌と同時に接種することが推奨されています。
国によっては、このワクチンを接種していないと幼稚園や小学校に入学できないこともあります。(日本では、たまに保育所や幼稚園での集団感染が報告されています。)
下のマップは、幼児期のB型肝炎ワクチン3回の接種率ごとに色分けしています。
日本では、ほとんど知られていないB型肝炎ワクチンが、世界の国々では、「3回接種が常識」であることがわかります。

これは、ユニバーサルワクチネーションといい、母子感染(垂直感染)、父子などからの乳児期の水平感染、性交渉での成人の水平感染を予防し、感染源の撲滅や肝硬変や肝臓がんなどによる死亡をなくそうとしています。

肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、B型肝炎ウイルスに感染しただけでは、ほとんどは自覚症状がないまま病気が進行してしまいます。もし、お父さんがどこかで感染してしまうと、本人(お父さん)が感染に気付かずに、大切な家族(赤ちゃん)やパートナー(お母さん)にうつしてしまうことがあります。実際に小さな子どもが感染したケースで、いつ、どこで感染したかがわからない例も少なくありません。
大切な赤ちゃんがB型肝炎ウイルスにかからないために。大切な人にうつさないためにも、ワクチンでの予防が大切です。

B型肝炎ウイルスの感染者は、日本国内で約100万人と推定されています。感染後の経過は様々ですが、3歳以下の子どもが感染すると、キャリア(ウイルスを体内に保有した状態)になりやすく、キャリアになると慢性肝炎になることがあります。また、近年では、3歳以上で感染しても慢性化(キャリア化)しやすい遺伝子型AというタイプのB型肝炎が日本でも広がっています。知らない間にキャリアになった家族などから子どもへの感染もめずらしくありません。

白血病などで抗がん剤治療をして、免疫力が低下すると重症の肝炎を発症するようです。

予防接種(ワクチン)について

当クリニックでは、予防接種を病気から子供たちを守る極めて重要な手段だと考えます。

長年の小児科専門医としての経験の中で、予防接種をしていれば守られたと考えられる命は、10人を下りません。 予防接種によって、20万人から200万人に1人の割合で重篤な合併症を生じるとの報告がありますが、予防接種をしないリスクの方がはるかに上回ると考えます。

予防接種(ワクチン)は、以下のように分類できます。

生ワクチンと不活化ワクチン

生ワクチン: ロタ ・結核(BCG) ・麻疹 ・風疹 ・おたふく風邪 ・水痘 ・生インフルエンザ(経鼻)

生きたウイルスや細菌の病原性(毒性)を弱めて投与し、体内で増殖させて軽い感染を起こし、免疫を与えます。

基本的に1回投与で免疫が獲得されるとされてきましたが、加齢による免疫の低下が確認され、平成18年4月より麻疹・風疹ワクチン(あわせてMRワクチン)は2回接種することになりました。 近年、水痘とおたふくかぜも先進欧米諸国と同様に2回接種が推奨されています。ロタワクチンは2~3回経口投与で接種します。生インフルエンザは、点鼻投与です。

不活化ワクチン: B型肝炎  ・ヒブ ・肺炎球菌 ・ポリオ ・日本脳炎 ・A型肝炎など

細菌やウイルスに熱やホルマリン等を加え病原性を不活化して投与し、免疫を誘導します。 
生ワクチンと異なり、免疫を得るのに数回の接種が必要です。

☆ 四種混合ワクチンに含まれる破傷風・ジフテリアは「トキソイド」というワクチンの種類です。

毒素に対する免疫を作る働きをします。

定期接種と任意接種

定期接種 : 予防接種法で接種に向けて努力義務の規定があるワクチン。

・ヒブ ・肺炎球菌 ・4種混合 ・日本脳炎 ・麻疹風疹 ・子宮頸がん ・水痘(2014年10月以降)・B型肝炎

定められた期間内に接種すると費用は公費で負担されます。 

箕面市・吹田市・池田市・茨木市・摂津市・豊能町・能勢町に住民票のある方は、依頼書の必要はありません。各自治体で配布された問診票が当院でそのままご利用できます。

任意接種 : 予防接種法での規定のないワクチン。 費用は自己負担です。

・ロタワクチン ・インフルエンザ(不活化) ・おたふく風邪

集団接種と個別接種

集団接種 : 地方自治体によっては、定期接種のワクチンは対象者を集めて集団で接種しています。公費負担で施行されます。各自治体の発行する公報などで情報を集めてタイミングを逃さずに受けてください。

個別接種 : お子さん・保護者が医療機関を受診して、個別に接種を受けます。定期接種の一部と任意接種ワクチンの全てが含まれます。 当院では、個別接種ワクチンのため、火・金曜日の特殊外来を予防接種専用枠として設けています。

予め、医院の代表電話(06-4865-5020)に御予約下さい。(時間が取れない場合、木曜日午後や午前診、夕方診でも接種可能ですが、感染予防のためできるだけ特殊外来枠(15時~17時)での接種をお勧めします。 尚、シーズンによっては、水曜日の午後にインフルエンザワクチン外来を開設しています。

同時接種とその効果

日本の赤ちゃんが1歳までに受けるワクチンは6種類(ヒブ・肺炎球菌・四混・ロタ・B肝・BCG)です。それぞれ何回か接種するワクチンもありますので、単独で接種すると… 最低でも15回の通院が必要になります。また、生ワクチン接種後は次のワクチンまで4週間あけないといけませんので、1種類ずつ接種していては免疫をつけるのに、大変時間がかかりすぎます。でも、免疫ができるまで病気は待ってくれません。 赤ちゃんにとって必要な免疫が必要な時期に獲得できず、重い感染症に罹ってしまい後遺症を残したり最悪命の危機にさらされることになりかねません。(たとえば、ヒブ、肺炎球菌ワクチンによって防げる細菌性髄膜炎や四種混合ワクチンによって防げる百日咳は生後間もない赤ちゃんが罹ると、医療の発達した今日でも、抗生剤が効きにくく、治療が困難な病気です。)1種類ずつの接種はむしろ危険です。

そこで有効なのが同時接種です。同時接種は、必要な免疫をできるだけ早くつけて、赤ちゃんを守ります。さらに、お母さんにとっては通院回数を減らすことができますので、負担の軽減にもなります。

このように世界中の小児科医が同時接種をお奨めしているのは、予防接種スケジュールが簡単になり、接種忘れなどがなくなる(接種率があがる)だけでなく、予防という本来の目的を果たす意味で非常に重要だからなのです。

乳幼児健診について

箕面市立病院小児科在任中の15年間、箕面市の乳幼児精密健診(市の集団乳幼児健診や、開業医の乳児後期健診で異常が疑われた乳幼児のみを対象にした健診)を行なってきました。ほとんどの子供たちは、個人差・個性の問題で、真の問題を持つ乳幼児は少数でしたが、脳性麻痺や知的障害、精神疾患、小人症などの早期対策が必要な子供たちを診断してきました。公費で行なわれる乳児後期健診はもちろん、体重や身長、運動発達、表情、言葉など、お子さんの発達で気になることがあった時、月齢・年齢に関係なく受診いただければと思います。

当院では、月曜日の特殊外来を乳幼児健診の専用枠として設けています。予め、医院の代表電話(06-4865-5020)に御予約下さい。 (時間が取れない場合、午前診や夕方診でも健診は可能ですが、感染予防のため特殊外来での健診をお勧めします。)

乳幼児健診頭囲・胸囲を測りましょう。
身長測定身長を測りましょう。
乳幼児体重測定体重を量りましょう。
乳幼児診察先生の診察です。
相談相談(気がかりなど)
看護士からの説明看護師の説明があります。

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